「2005/2006日本におけるドイツ年」の最後にやってきた、Deutsches Theaterドイツ座のEmilia Galottiエミリア・ガロッティ(原作:レッシング)を覚えている方は多いだろう。

warabiはそのころまだ山口のアートセンターにいて、どうしてもこの作品を山口でやらないといけないという使命を感じていた。政治的なことでいろいろとあったが、周囲の協力と熱意で実現にこぎ着けたのであった・・・懐かしい。

・・・その記念となる作品を作夜見ることとなった。
あのころのスタッフとの再会である(実は数日前に挨拶はしていたのだけれど)。

な?んか、変な感じ。
ここ、ベルリンですけど。

「日本での公演はずごくいいものだったよ。また、やりたいな?。」
「いつまで、ベルリンにいるの?」
「結婚したんで、いつまでっていわれても・・・」
「元気、久しぶり。もうじきドイツ座が新しくなってオープンするから、遊びにきな」


そして
客入れ直前に、ダンスシーン稽古。
そう、これ、山口でもやったっけ。地元のソーシャル・ダンス教室の人達に集まってもらって、そのタイミングでどう動くのか稽古するの。
そうか、ベルリンでも毎回公演ごとにエキストラは違うのね。。。

あの映画「花様年華」(ウォン・カーウァイ監督)の挿入曲にあわせて、2列縦に延びたカップル達が交差する。この稽古を見ていて、4年半の山口生活をしみじみ回想してしまったwarabi。とても感慨深いものであった。
ジ?ン カエル



本番。
舞台のセットはオリジナル。Haus der Berliner Festspieleにもはまっている。
日本で特注したセットの方が、木目の感じが繊細できれいだったな?。
オリジナルのほうは年季がはいってしかも光沢がある。

頭の花火は半分で消えちゃったり、山口の頃と比べてマイナーチェンジ(衣装や動き)はあったが、、、やはりこれは傑作である。

Thalheimerはなんでこんなすごいものを創っちゃったんだろう。創れちゃったんだろう。
初演は2001年、今でも公演するたびに大入り。
もちろん彼は今でも精力的に活動しているし、話題を巻き起こすような仕事をしているが、やっぱりこれを超える出来はなかなか。。。
彼の才能やらいろんなものがこのときに集結して、偶然できちゃったくらいのものである。
言葉の演劇ながら、テキストを半分以上すっ飛ばしている。しかし、80分という短さとシンプルさのなかにも、時代や、笑いも、悲しみも、もがきも、美しさも、憎しみもみんな織り込んでいる。

たまにこうやって再鑑賞するのもいいもの。

堪能!
満足!!
感謝!!!