バイオスフィア2実験生活」という当時(1991年)史上最大規模の人口閉鎖空間で2年間、研究しながら暮らしたという体験者の話を読む。今では日本にもこのような施設があるが、当時は徹底したこ大規模なものはこれが初めてだった。

バイオスフィア(つまりこの地球)の状態を人口閉鎖空間内でどれだけ再現できるかという、ロマンたっぷりな(?)実験である。

20世紀のノアの方舟と言われたバイオスフィア2。
1、2ヘクタールの中は7つの生態系(珊瑚のある砂漠、熱帯雨林、モンスーン性集約農場(熱帯下術園と家畜舎)、モンスーン性サバンナ、マングローブ湿地住居区)にわかれていて、それを世界中の研究者やメーカーがバックアップをしているという状態である。
このなかですべて(太陽光以外のすべて)が循環するという大きな約束のもと、そこで生きていく人間動物もそこで捕れたものしか口にできない。


つまり、水は海から雲となり雨となって戻ってくる。その水の浄化も自然の力で行うため、化学的な香料やガスはいっさい使えない。体を洗う石鹸までその成分にこだわり、持ち込めるものも制限して行われた。

最初warabiはなんて不健康な実験なんだと(なんとなく人間のエゴのような気がしていた)思ったのだが、本を読んでみるとそれが今はやりのエコな生活そのものだったのだ。逆に汚染のない自然の食物、ピュアな水・・・
彼らの意識もまさにそれで、朝はヤギの乳搾りから始まるとか、海の藻の掃除は大事であるとか、自然に感謝する気持ちが生活のそこかしこに現れていたのだ。

そこでは、空気や水、そして食べ物を育てる土、すべて自分に帰ってくるものだから、安全な素材しか空間内に持ち込まないし、自然の力で循環させる科学者たちが日夜力を振るっていた。

虫たちは植物に混じって本来の力を発揮し、それを食べる鶏や豚たち。人間の食べないところ(芋の葉っぱや豆の茎など)も彼らの餌になる。
忘れがちなことだが、バクテリアから動物、人間に至るまですべての生態系は助け合いながら生きている。太陽のパワーを最大限に活用し、ハエだって、カビだっていき伸びようとしているのだ。

感謝することって日常で忘れ去ってしまうことが多いけど、お日様ありがとうとか、雨でもうれしいとか、そう思うようにしている。まぁ、そうはいっても仕事帰り、雨が降っているのをみてがっかりすることも少なくないけれど。

ここでまた忘れてはいけないのが、人間一人一人の心がけが小さな変化となっていくこと。
バイオスフィア2ではモンスーン性のため雨が多く降り、通常の地球よりも速い速度で生産消費を繰り返していた。人間8人と動物たちが生活する上で必要な酸素や食物を生産するためである。
その循環の中でなにかが崩れると(一部が大量に繁殖するとか、働きが悪くなるとか言ったことが起こると)、すぐに影響が出ていた。
規模は違うけれど、この地球上でも同じこと。warabiたちがゴミを出さない努力とか、小さなことでもみんながあきらめたらきっとひどいことになるよね。

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工夫して食べ物をおいしくいただくのもバイオスフィリアンがやっていたこと。
warabiもまねしてキッシュを焼いてみる。

ちょっと焼きすぎちゃったけど、味はとってもグーOK
牛さんに感謝しようっ!
と、思うwarabiなのであった 本