Riesenbutzbach. Eine Dauerkolonie
von Christoph Marthaler



今秋Marthalerが F/T で初来日予定。
日本公演の鑑賞を楽しみにしている人は ネタバレになるのでご注意を!




舞台は、"Instituet fuer Gaerungsgewerbe"(舞台装置上部に記されている)。

意味は言葉遊び的でよくはわからないが、直訳だと「発酵製造工場」。小さな Brauerei ビール醸造所などのイメージか。

Krise
経済恐慌・金融危機がテーマ



riesenbutzbach
今は閉鎖になった Tempelhof空港で開催
ホールは巨大なので、巨大な美術が普通に見える



いつものAnna Viebrock的美術には、ガレージが3つも組み込まれているが、どれも車が終われている様子はない。

ガーデン用のイステーブルが入っていたり、バンドの練習所になっていたり、また閉め切ったままになっているようだ。

演出的にいえば、出入り口が10以上も用意されていて、役者の出入りまた小さな空間の使い方が、細々していて楽しい。

シーンはお決まりのように、またタイトルにあるように、いつまでも継続するようなテンポで ゆ〜っくりと進行する。


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Der Staat hat das Geld, was uns gehoert, ausgegeben. Deshalb muessen wir Verstaendniss haben, und ihm den Rest geben. Und mit dem was uebrig bleibt, muessen wir ordentlich konsumieren.


国家は我々の所有している金銭を全て使ってしまった。
だから、我々は残りを国に渡すことを理解しなければならない。
そして、まだ余りがある場合、我々はしっかりとそれを消費しなければならない・・・


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Marthalerワールドは健在で、あの 恥ずかしい笑い はそこここで起こっていたのだが、なにかもの足りず。

楽しみにしている人には申し訳ないが、このテーマも表面的に触っただけで終わっていたことは、非常に残念。

次回に期待したい。