Dortmund
で開催されている、 "Trust" /ISEA2010 を見に行く。

これはメディアアート展で、去年YCAMに寄ったときに、ディレクターA氏よりISEAのインフォをもらっていたのである。
ちょうどルール地方にいることだし、時間が取れたらぜひ見に行こうと思っていた。


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大雨降りだった本日。
歩いているうちにバケツをひっくり返したような雨に見回れ、まずはコーヒーをということで、ケーキも注文。

SchwalzwaelderとAmarenaの2種類。
コーヒーと合って、とてもおいしかった♡


kuchen



雨は降っているけれど、出だし快調。
なんだかいい予感 ♪

お腹も気持ちも温かくなったところで、
気を取り直して、"U"に向かって歩いていく。




u
遠くからでもこの"U"は見えるのだ




どんよりとした曇り空に光って見える"U"は、Dortmunder U Zentrum fuer Kunst und Kreativitaet という、この辺りのアートの発信地。
2010年は、Ruhr 2010のメイン会場ともなっているが、新館はまだ目下工事中といったところ。

天井にはまだ取り付けられないランプのケーブルがだらんと下がっているし、エレベーターも表面につくはずの化粧板なし状態。図面にあるだろう番号(マジックで書かれた)が生々しい。

そんな工事現場の壁に取り付けられたポスター。
あり得ない感たっぷり。

なにがって、この皺のより方。
会場が工事中だからって、ちゃんと貼ろうよー。
(ちょっとこのいい加減な感じが 展覧会のケーブル処理に似ている!)



trust
エレベーター脇にあったポスター
この張り方ありえない!



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さて、内容へ。

まずはCarsten Nicolai カーステン・ニコライの作品。
これははずれようがない、けど期待以上ではなかった、かな。







写真じゃ、わかりづらいと思ったので動画でご紹介。
動画は縦構図なので、90度右に回して見てほしい。


小さな白い部屋、ピーという サイン波が鳴っている。
HIDランプの青白い光を芯に、型を切り抜いた鏡で作られた筒が回っている。
これがものすごい早さなものだから、目が回るほど。


どの高さの音域だと心地が良くて、どの変だとイライラするのか、英語とドイツ語で表になっていて、それはなかなか面白かったかな。




joanleandre



お次ぎはスペイン出身 Joan Leandreのアートフィルム、warabiはとても気に入った作品。

アートフィルムといってもいろいろあるけれど、イメージとしては「Dark City」のような感じ。
数十秒ごとに変化する絵は、現実のようだが現実ではない。鳥も飛ぶが飛び方が変。映っているものは鏡映しであったり、色が抜かれていたり、様々な効果で加工されている。


見始めたらいつまでも見ていたいと思わせるような、音楽と美しい絵の連続であった。




mikami




三上晴子「Desire of Codes」(新作/YCAM委嘱作品)
これは、本当にすごかった!!

会場に入った途端、シャラシャラという虫の動くような多重な音が聞こえ、思わずなんなんだとビックリする。
90個ものLEDランプは上下左右動くようなアームの先に取り付けられ、2つのラインには親指ほどの監視カメラも付属している。

長方形に伸びた白い空間の先には、昆虫の複眼のような丸いモニターがカチャカチャと数秒ごとになにやら絵を変えて映している。



kareido
warabiとMくんを複眼で見ると・・・



近くに寄ってみてみると、現在の動いている自分と、先ほどの自分、そしてMくん。見たこともない人も同時に写しだされたりと、どうやら過去と未来のデータを交差させているようだ。








まだまだ作品はあったのだが、最後にもうひとつご紹介。

Julien Maireという作家。
現在であれば、コンピューターで処理できてしまいそうな技術を、わざわざアナログでやっているかわいい作品。




foto



中央のテーブルにその機械が置かれているのだが、パッと見ると奥のスクリーンにスライドを映しているだけのように見える。

手前のテーブルに座って、白やグレーの短冊を動かしていくと、スラドの写真がまるでパズルのように見えてくる。
そう。
種明かしをすれば、とても簡単。
白い短冊を置いた部分をカメラで写し、全体からその部分だけが窓のようになり、スライドの絵が見えるという仕組み。

イメージとしては、昔の写真(記憶)をパズルのように、1ピースごと並べてよみがえらせているような感じ、かな。

これ、Max/MSPでもできそうなプログラミング。
warabiはもちろん、出来ないけれど!

Mくんはとても気に入って、長いこと座って遊んでいました(笑)。

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入場料5Euro。

久々に質の高いメディアアートの展覧会で、満足なwarabiたちなのであった。