Mくんが、不思議な体験中。


なにが不思議かというと、、、

Mくんの水疱瘡(みずぼうそう)のウィルスが目を覚まして(!)しまったのだ。



初めは部分的な頭痛(右半分だけ)がやってきて、あの水ぶくれのような出来物は2〜3日後に現れる。その疱瘡が出来るまでの感染から72時間が勝負で、その間に医者に行けばワクチンなどで対処できるそうだ。
しかし頭痛という症状だけの場合、アスピリンを試したり様子を見たりするのが普通。それでもさらに続くので、おかしいぞと思って医者に行く頃にはアウト。自然完治を待つしかない。



warabiの知識でいうと、

水疱瘡はおたふく風邪と同じ理由で、一度かかれば免疫が出来て2度かかることはない。大人になってからかかると症状が重くなるので、子供のときにかかっておいた方がいい。予防ワクチン効果あり・・・

であった。

そう、あの水ぶくれがかゆくて、でも破れると水疱瘡のウィルスを含んだ液体が活躍し始める・・・だったよね。



お医者さまの話によると、

水疱瘡の免疫は脊髄が記憶していて、人によるとその記憶がなにかの拍子に目を覚ますことがある。Mくんの場合は、もしかして年末年始の忙しさのあとの風邪が引き金だったのかもしれない。
その場合の症状は全身に出来る水疱瘡とは違い、部分的な帯状であることからこう呼ばれるらしい。帯状発疹の場所は、骨髄の記憶場所によって変わってくる

とのこと。

まるで足裏反射区のような仕掛け!



ドイツ語で水疱瘡は、

Windpocken直訳だと「風の疱瘡」ウィルスだからね)

といい、数十年して目を覚ます可能性のある帯状疱瘡のことを、

Guertelrose(「帯の薔薇」の意)という。



講習中のみんなも心配して、warabiなんか「これが 深刻な病気だったらどうしよー」と思ったりして、講習の疲れよりも気づかれのほうがずっと多いくらいだったのにーーー


Mくんには悪いけれど、この状態がちょっと面白い。

「妊婦さんと赤ちゃんには絶対近づくな!」


命令が出ているのだ。

もちろん、まだ感染していない人に対してもNG。しかし、誰かを介して第三者にうつることはないのでご安心を!

例えば、赤ちゃんのいる同僚がMくんと一緒に仕事をしたために赤ちゃんにうつることは絶対ない!ということ。



ベルリンの仕事場では誰も気にしていないけれど、週末田舎に帰ったとき。
みんなお茶をしにきても、握手をして抱き合うドイツ式の挨拶は置いておいて、「様子はどう?」などと半径3m以上には近づかないのだ。さすがメクレンブルク人!


Mくん 汚染されている!?


現在8日目、疱瘡はちょっとだけカサブタらしいものが出来始めている。
発症5日目でようやく医者に行ける時間が出来、痛み止め(強い薬らしい)
を処方してもらったので、本人は楽になったらしい。

(後記:10日目。右目の眼球までウィルスがやってきて炎症を起こしているため、眼科にもお世話になる
  本人曰く、「かさぶたはかなりかゆいし、頭痛よりも眼球が痛い」とのこと)





今回はおかげで勉強になりました。
みなさんも頭痛になったとき、慌てずにこんなこともあるんだということを思い出してください。