どんな機械の免許なのか・・・

すでに受講した人の話だと、「ドラゴンを作ったよ」とか
「オウムを作った」とか、作業はさておき、作るものにとても興味を覚えたのだが、さて・・・


みなさんにはあまりに専門的すぎて、言葉で説明しても想像だけでは理解しがたいと思うので、画像を追いながら過程のご説明を。




blaetter
まず初めに。十分に乾燥させた素材を選別し 必要な長さに切る

fomatkreissaege
① このfomatkreissaegeで樹皮の部分を切り落とし
(または必要な幅に切りそろえる)


abrichte
② Abrichteで2面を直角に鉋かけ


hobeln
③ 残りの面を鉋にかける


この①〜③までの作業を繰り返すことによって、このような大きさの揃った表面の滑らかな素材に仕上がるのである。


gehobelt00
まるで東急ハンズ(!) で売っているような美品


ちなみにBirke 白樺(右)Robinie ニセアカシア中央 左)
中央黄味が強く、左は濃い茶色で違う素材に見えるけれど、同種の木。これが天然素材というもの。

同じ日本人でも日に焼けている人もいれば、真っ白な肌の人もいる。そんな感じ?

この素材を組み合わせて接着し、製材したものがこちら。


gehobelt01
品格漂う おしゃれな感じ!



いろいろな製材の仕方があるのだけれど、今回は機械を使いこなすという勉強のために、"何度も切っては張り付けて"を繰り返して、少しずつ部分が出来上がっていった。


gehobelt03
あの木の切り出しがこんな風に変身!



作業場には、今まで知らなかった小技道具がいっぱい。


特に素晴らしい小技道具は、
この Fritz & Franz フリッツとフランツ


fritz_franz
Fritz&Franzの乗っている台ごと手前から奥に押す仕組み



いわゆる右手にある平行ストッパーに沿って素材が移動するように、Franzで頭を抑えて手前の握り付きのFritzで固定する訳。

これが優れものの理由は、受け手側がゴム状になっているので素材を絶対に離さない。写真のように斜めに固定しても、丸鋸の抵抗に甘んじず、ちゃんと平行に切り出してくれるのだ。



bandsaege



最後に、機械をもうひとつご紹介。


作業場にある加工機械のほとんどがドイツ製。
新旧さまざまで、30年も使っている機械もなかにはある。30年経っても、メンテナンスさえよければまだまだ使えるということね。

なのに。
この映写機のような作りの Bandsaege 帯状ノコギリ は、イタリア製の大御所。

イタリア製だから(?)、ここがしっくり行かないだの、よく見ないとずれやすいだの、いろいろと問題があるようで・・・

コースの先生は、4.5mある輪状ノコギリの歯を、なんども念入りに調整をされていた。



さて、この行程を経て何が出来上がるのか?

続きは「Mschineschein - その2」にて〜