まるで政治家の様に世界を股にかけてあちこちを駆け回る、劇場やフェスティバルの芸術監督の動き。
warabiたち働く、Berliner Festspiele (以後 BFS) でもその入れ替えの時期。


spiezeit europaの前任者は事務所を片付けるという最後の仕事の中、「最高の舞台技術者たちに!」と技術全員を朝食に招待してくれた。



fruehstueck
ラウゲン・クロワッサンは特別なお味



Brigitte Fuerle ブリギッテ・フューレ氏は、
オーストリアで活躍していた時代に、いろいろな技術的な問題を経験していたのだろう。

BFSに来て以来、さまざまな難癖ある作品をプログラムに招聘してきたのにも関わらず、入念な準備と技術さばきで大きな問題もなくwarabiたちはこなしてきた。
その様子を見守ってきた彼女は、「この劇場の技術は素晴らしい!」とスピーチの度に発言していた。


warabiがドイツにやってきたときから始まった、この4年間を振り返る。
本当にいろいろなカンパニーが、このBFSにやってきた。

Royal de Luxe
Sasha Walz
Pina Bausch
Dimiter Gotscheff
Sidi Larbi Cherkaoui
The Forsythe Company
Andrea Breth
Luc Bondy
Angelin Preljocaj...


そう、
Preljocaj プレルジョカージュ・・・


去年の大雪直前、12月初めのこと。
劇場裏に羊小屋を建てて、舞台に立つ子羊親子を迎えたっけ。



echteschafe
この双子が舞台羊だった


warabiたちが”家羊”を飼っているという事実だけで、この動物のお世話をすることになったのよね。
ステージママならぬ、ステージ羊ママを体験した訳で・・・


舞台上の仕事をしつつも、「羊の世話の時間だから!」というと、みんなが「行っておいで!」と快く送り出してくれたことを思い出す。


なんだか、不思議な時間だったなー。
とても懐かしいわ。



・・・ということで、
彼女へのありがとうを込めて。



gefilzterschaf
オーストリアへお嫁入りの子羊



照明部より「小さな子羊ちゃん」をプレゼントいたしました。

とても喜んでいただいた様子。
仕事の後、頑張ってチクチクしたかいがあったというもの!


こんな形で、フェルト動物がお役に立つとは、ね。

よかったわー♡