蝋燭(ロウソク)
英語ではcandle キャンドル、ドイツ語ではKerze ケルツェ


warabiのうちでは、ロウソクは大切な照明のひとつ。IKEAの大量パックを常備している。
クリスマス時には1日中といっていいくらい、どこかでなにかのロウソクが活躍しているし、夕ご飯時にはほとんど、お客がくれば絶対ロウソクに灯は灯る。

これ、結構すごい確率よね。


ロウソクは、原料・製法により和蝋燭と洋ロウソクの2種に分けられるというが、日本でもヨーロッパでもロウソクの作り方・用途はかなり似ている。

今ではパラフィンが主流になっているが、昔の原料は、”天然のもの”であった。
古代は、ロウソクと言えば 蜜蠟 だったという。ヨーロッパも日本も、始めは蜜蠟ロウソクだったのだね

日本では、安価で手に入りやすい松ヤニロウソクを経て、和蝋燭の時代になる。和蝋燭は、ハゼノキの実からとれる 木蝋(もくろう) と 芯になるイグザと和紙で作られる純植物性。
欧米では高級品のマッコウクジラの脳油を使用していた時期もあると言う。


さて。
何故、ロウソクなのかといえば・・・

夏の出稼ぎ仕事、Cage の "Europaras 1" で大量の使いかけロウソクをもらったwarabiたち。なぜなら、「これでロウソクを作ろう!」と、Mくんやる気満々だったから。
warabiはロウソクづくりはしたことがなかったので、まぁいいか、と興味半分で聞いていたのだが・・・

お片づけの際、Mくんが "使いかけロウソク" の入った袋を発見!
Mくんは長夜の秋を楽しもうと、朽ちかけたお古の鍋を探して来て準備万端。



それじゃ、ちょっと参加してみようかな、ロウソク作り ♪♪


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深さがそのままロウソクの長さになる
長い缶を探してね


1)鍋にお湯を張って、長い缶のなかに使いかけのチビロウソクをいれる。いわゆる湯せん状態にする。
ロウソクは、小さく刻んだ方が早く溶けるのでお勧め。

2)蝋が溶けたら、綿糸を2つに折ってそれぞれの先が底に付くまで鑞に付ける。

3)鑞の付いていない折り曲げ部分を引っかけて、真っすぐに整えながら冷ます。


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1回つけただけだとまだこんなもの

4)2)と3)をひたすら繰り返す。


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ソーセージじゃなくて・・・


上の写真は、この行程を大体30回くらい終えたところ。
こうやってぶら下げると、まるで作り立てのソーセージみたい。ドイツなだけに〜(笑)!!


注)冷まして鑞に潜らすの繰り返しなので、本数が少ないと待ち時間が多くなる。ロウソクらしい太さになるまで、50回くらい潜らすことになるので、時間はかかるものと計算すること。
缶に入った鑞は煮立てるのではなく、少し温度を下げて保つくらいの方が、液体がどろっとして芯に絡み付きやすい。


待ち時間に、

「ドイツでは、 Königskerze モウズイカ属 (直訳だと「王のロウソク」咳に効く植物として知られている )という植物を、ロウソクの芯として使用していたんだ」

とMくんが解説。

なるほど〜ぉ、勉強になります!


Mくん、こう解説した後、「こんな植物も庭に植えようか」とか、「そこら辺に生えてるはすだから、探してみようか」とか、ぶつぶつ言っている。こうして、自給自足生活のプランがどんどん明確になっていくのだよね・・・ Mくん、幸せそう。



はい、仕上がり具合はこちら♡


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初ロウソク完成


途中から、色調節のために赤い鑞をいれたので、少しピンクがかったロウソクの出来上がり。
2つセットのままプレゼントしてもかわいいでしょ?


先の綿糸部分を切って2本にわけ、ぴょこんと出っ張っている固まった雫をカッターで切り取って使用する。
この基礎のロウソクを元にして、デコレーションをしたり、様々な形、色の組み合わせで遊ぶことが可能。


冬の間に、もう一度くらいロウソク作りできるかなぁ。。。
ロウソクのゆらゆらした炎はなかなか心地の良いもの。みなさんも、たまにはロウソクの明かりを楽しんでくださいね