カテゴリ:日本風 _ Japanisch > 山口 Yamaguchi

あの
アインシュタイン が手紙魔だったという事実を、kio さんのブログで読んだこの頃。
これを受けて、あるデジャブが頭を過ぎった。



山口時代、よく九州へ遊びに行ったのだが、、、


旧門司三井倶楽部 へ見学に行った時、たまたま目にしたアインシュタインの直筆習字 (書道とはいいがたい) に、大変感動したことを思い出したのだった。


=ここでざくっと、彼の来日についておさらいを入れておこう=


当時、 第一次世界大戦敗北後の社会的・経済的混乱の中で、ドイツでは反ユダヤ主義が高まっていた。
そんなドイツから抜け出したかったころ、雑誌・改造社が企画した日本講演旅行の話がきたという。

またアインシュタインは、ラフカディオハーンの小説で読んだ、美しい日本が本当なのか、自分の目で試してみたかったとも。 日本行きの動機は、十分にあったわけである。


大正11年(1922年)10月8日、妻のエルザとともにマルセーユで日本郵船の北野丸に乗船。彼がまだ香港から上海に向かう船上にいた11月10日、1921年度のノーベル物理学賞が授与されたという ( 受賞理由は「光電効果の発見」によるもの)。

11月17日に神戸に上陸

12月23日門司港に到着。 翌日、博多で講演この晩旅館栄屋に宿泊。 その後 三井倶楽部に滞在。
12月29日、アインシュタイン夫妻は門司港から帰国。


受賞と同時の日本訪問ということで、大歓迎というよりはむしろ "アインシュタイン大フィーバー" 状態だったという。


さて。

ここで、お宝披露といこう !  (ここまで 伸ばし過ぎ!!)


einstein
アインシュタインの直筆 -2006年warabi撮影-



画像が悪くて、申し訳ない。。。

旧三井倶楽部に展示されている "アインシュタインの直筆"。
"SAKAYEYA" と、あるから、きっと旅館栄屋に宿泊した時に書かれたものだろう。

筆さばきにに四苦八苦している彼を想像すると、偉大なアインシュタインが可愛く思えてくる(笑)。



この訪問で、日本文化の至るところに感銘を受けたという アインシュタイン。

広島の原爆投下を受けて自分の質量とエネルギーの関係式(E=mc²)を発表したことを後悔したというが、もし 彼が 今回の福島原発大事故を知っとしたら、どんなコメントが返ってきた ことだろう。



Dortmund
で開催されている、 "Trust" /ISEA2010 を見に行く。

これはメディアアート展で、去年YCAMに寄ったときに、ディレクターA氏よりISEAのインフォをもらっていたのである。
ちょうどルール地方にいることだし、時間が取れたらぜひ見に行こうと思っていた。


+


大雨降りだった本日。
歩いているうちにバケツをひっくり返したような雨に見回れ、まずはコーヒーをということで、ケーキも注文。

SchwalzwaelderとAmarenaの2種類。
コーヒーと合って、とてもおいしかった♡


kuchen



雨は降っているけれど、出だし快調。
なんだかいい予感 ♪

お腹も気持ちも温かくなったところで、
気を取り直して、"U"に向かって歩いていく。




u
遠くからでもこの"U"は見えるのだ




どんよりとした曇り空に光って見える"U"は、Dortmunder U Zentrum fuer Kunst und Kreativitaet という、この辺りのアートの発信地。
2010年は、Ruhr 2010のメイン会場ともなっているが、新館はまだ目下工事中といったところ。

天井にはまだ取り付けられないランプのケーブルがだらんと下がっているし、エレベーターも表面につくはずの化粧板なし状態。図面にあるだろう番号(マジックで書かれた)が生々しい。

そんな工事現場の壁に取り付けられたポスター。
あり得ない感たっぷり。

なにがって、この皺のより方。
会場が工事中だからって、ちゃんと貼ろうよー。
(ちょっとこのいい加減な感じが 展覧会のケーブル処理に似ている!)



trust
エレベーター脇にあったポスター
この張り方ありえない!



+



さて、内容へ。

まずはCarsten Nicolai カーステン・ニコライの作品。
これははずれようがない、けど期待以上ではなかった、かな。







写真じゃ、わかりづらいと思ったので動画でご紹介。
動画は縦構図なので、90度右に回して見てほしい。


小さな白い部屋、ピーという サイン波が鳴っている。
HIDランプの青白い光を芯に、型を切り抜いた鏡で作られた筒が回っている。
これがものすごい早さなものだから、目が回るほど。


どの高さの音域だと心地が良くて、どの変だとイライラするのか、英語とドイツ語で表になっていて、それはなかなか面白かったかな。




joanleandre



お次ぎはスペイン出身 Joan Leandreのアートフィルム、warabiはとても気に入った作品。

アートフィルムといってもいろいろあるけれど、イメージとしては「Dark City」のような感じ。
数十秒ごとに変化する絵は、現実のようだが現実ではない。鳥も飛ぶが飛び方が変。映っているものは鏡映しであったり、色が抜かれていたり、様々な効果で加工されている。


見始めたらいつまでも見ていたいと思わせるような、音楽と美しい絵の連続であった。




mikami




三上晴子「Desire of Codes」(新作/YCAM委嘱作品)
これは、本当にすごかった!!

会場に入った途端、シャラシャラという虫の動くような多重な音が聞こえ、思わずなんなんだとビックリする。
90個ものLEDランプは上下左右動くようなアームの先に取り付けられ、2つのラインには親指ほどの監視カメラも付属している。

長方形に伸びた白い空間の先には、昆虫の複眼のような丸いモニターがカチャカチャと数秒ごとになにやら絵を変えて映している。



kareido
warabiとMくんを複眼で見ると・・・



近くに寄ってみてみると、現在の動いている自分と、先ほどの自分、そしてMくん。見たこともない人も同時に写しだされたりと、どうやら過去と未来のデータを交差させているようだ。








まだまだ作品はあったのだが、最後にもうひとつご紹介。

Julien Maireという作家。
現在であれば、コンピューターで処理できてしまいそうな技術を、わざわざアナログでやっているかわいい作品。




foto



中央のテーブルにその機械が置かれているのだが、パッと見ると奥のスクリーンにスライドを映しているだけのように見える。

手前のテーブルに座って、白やグレーの短冊を動かしていくと、スラドの写真がまるでパズルのように見えてくる。
そう。
種明かしをすれば、とても簡単。
白い短冊を置いた部分をカメラで写し、全体からその部分だけが窓のようになり、スライドの絵が見えるという仕組み。

イメージとしては、昔の写真(記憶)をパズルのように、1ピースごと並べてよみがえらせているような感じ、かな。

これ、Max/MSPでもできそうなプログラミング。
warabiはもちろん、出来ないけれど!

Mくんはとても気に入って、長いこと座って遊んでいました(笑)。

+

入場料5Euro。

久々に質の高いメディアアートの展覧会で、満足なwarabiたちなのであった。

日頃の生活習慣の蓄積から、体がガチガチに固まっていたwarabi。

ある程度までなら体は自分で修正が出来るのだが、ガチガチになるとそうも行かない。
気功で気の流れを良くして(魔法のようにストレスを除去)、
リンパマッサージ(魔法の手の力で全身をリフレッシュ)でリンパを流してもらう。

このお二人は、warabiのメンテナンスに欠かせない存在。
山口滞在時代には定期的に通っていた。
今はもう定期的とは行かないので、日本に帰ったときに溜まったものを除去してもらう。

最近手足が極端に冷える(もともと冷え性なんだけど)と思ていたら、リンパ線の要所要所が詰まっていたと判明。
リンパを流すと体のむくみがとれるからか、細くなるのが実感できる。顔もエステをしてもらってくすみ解消!
ああ、本当に魔法の手だわ。

そして!
冷え性の方に朗報。

冷え性改善には内から暖めることが必須。

お風呂に入ったりも大切だけれど、食べ物はもっと大事ということだね。
根野菜なんかはみなさんもご存知だろうけど、
もっと簡単な方法をご紹介しよう。

朝起きてすぐと
夜寝る直前に1杯の「白湯」をいただくだけ。

水じゃだめなのね。
食器を洗うときにお茶やコーヒーで洗わないのと同様に、
白湯で体を暖め、洗う。

warabiはリンパを流してもらったこともあるけれど、
これを実行して翌日から手足がぽかぽかとしている。

是非、冷え性でお困りの方試してみて!




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お昼は近くの車エビ養殖場ならではのエビ料理をいただく。
この天丼、
巨大車エビがまるごと3匹も入っていて、丼の蓋が閉まらないことになっている。
3匹も食べられないよ?クラッカー 魚

おいしい
楽しい
癒される
山口の旅なのでした?山



山口の友人が2年前に自分のお城を建てた。

家の中を裸で歩き回っても、外からは見えない家(だからお庭は中庭風)。
自分の納得がいくまでデザイナーと交渉し、素材・使い勝手まで考えた彼女の夢。

初めて見せてもらって、いや感動した。
柱はヒノキ、床は分厚い杉材なので、家の中にアロマが充満しているヒヨコ
とても気分がいい。
床材は5cmという重厚さ、贅沢の限りである。

いいわね?!


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ハンモックのある和室より



カウンターの反対にはロフト(ロフトの定義は部分的な屋根裏の空間ということらしい)があり、和風に障子で仕切られている。
その障子を開けるとなんと和室にハンモックがド??ンクローバー
いいわ?♪

和室にはいってハンモックに揺られてぶらぶら?音符
すでにwarabiは幸せな状態。


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そして、
このご馳走!

もちろんここは料亭でもペンションでもありません!
最高だったのは手作りの「シメサバ」。
4時間浸けたという生きのいいサバはとっても繊細なお味でOK

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大人な人たちと素敵な宵を過ごしたwarabiなのであった。。。


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 友人から百万人のキャンドルナイトの情報を聞く。

その日は仕事だが、山口ではやらないのかとネットで調べてみると、豆子郎の里「茶蔵庵」で22時までやっているという。

 早速、帰り際に寄り道をしてみる。
豆子郎は外郎屋さん。今まで外郎を買いに立ち寄ったことはなかった。しかし、店舗脇には川が流れる日本庭園があり、そこに大変な数のキャンドルが置かれていた。
日本庭園の中は石畳や、池の縁など、足下が危なくないように、有機的に並べられ、それを遠くから眺めると暗い名かでの奥行きが感じられ、人混みでも心和む感じ。


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 店舗に続いたギャラリーでは扇子の展示会も開催され、涼を楽しむ志向が考えられている。

さらに、通常は茶屋なのか、テーブルと椅子が並べられている空間では、休憩してお茶をいただく人たちたくさん。入口ではキャンドルの展示販売されており、warabiはお土産にソーダの香りがするゼリー状のキャンドルをいただき、上機嫌。

早速家に帰り、ハロゲンランプの代わりにキャンドルを点ける。
温暖化防止のこと、
六ヶ所村の将来のこと、
みんなの幸せのこと
を考えながら、ゆっくりとしたゆらゆら時間を過ごしたのだった。

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