warabi's tagebuch

カテゴリ:アート Kunst > 照明 Licht

ドイツ雑誌のサイト Spiegel online にあった興味深い記事。


未だにある(!)、東西ドイツを隔てていた壁 Berliner Mauer


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 夜のベルリン衛星写真 (c) NASA/Chris Hadfield


1961年から1989年まで西ベルリンをグルリと囲んでいたベルリンの壁。
今ではほぼ取り壊され、イーストサイドギャラリーなどの極一部しか原型をとどめていないはず。

しかし、この写真をみるとわかるように、東と西をはっきりと街灯の色で境界線を引くことが出来る。この境界線がベルリンの壁に沿っているのだが、それはなぜか。


答えは、ガス灯とナトリウム灯の色温度の差。
驚くことに、ドイツの首都ベルリン周辺には、今でも4万2千5百台ものガス灯が現役(ベルリン西側の玄関Zoologisher Garten駅近くの歩道にはガス灯美術館有り)
西側はこのガス灯とHQIランプや蛍光灯を利用した街灯が普及していて、色温度的に高い(白っぽい)。対して、18万2千台のナトリウム灯が立ち並ぶのは東側。

こうもくっきりと違いがわかるのは、いいのか悪いのか(良くはないよね・・・)、あの冷戦時代の名残なわけだけれど、壁が崩れて20年経ってもあちこち工事中なベルリンを見ると、そう長くは持たない夜の風情なのかもしれない。








Dungeon ダンジョン(地下牢の意)
という、日本式にいうと「お化け屋敷」がベルリンにまもなくオープンする。

Facebookのページは、こちら


資本はMerlinという、Sea LifeやLegolandなど世界各地で様々なアミューズメントパークを手がけている大手。


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場所は、
ベルリン・ミッテの Alex アレキサンダー広場側、Hackeshermarkt ハケシャーマルクト駅の裏。




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裏口はalte synagogeの空き地にある


オープン前に館内はお見せできないので、youtubeでどうぞ ↓↓↓

こちらはブランデンブルガー門からアレクサンダー広場まで、宣伝パフォーマンスをした映像。
太陽の下で堂々と地下牢風な役者が演じているのは、それだけで結構おかしいものなのね。







700年に渡るベルリンの暗い歴史を60分の旅で体験できる、という売り込み。9人の役者による9つのショー、川下り付き。
だからお化け屋敷とは、ちょっと違う試行なのよね。ネタバレになるけれど、ペスト部屋とか、嘔と通りとか、拷問部屋とか、トーキングヘッドのいる修道院とか、中世のあまり衛生状態が良くなかったころの暗〜い雰囲気がベース。


そんな仕事場の雰囲気は、普通ではなかった。

ある部屋では嵐の音がゴーッとしていたり、また「キャ〜ッ」という悲鳴が続いたり、低いトーンで「Ihr seid alle Schuldig!おまえたちみんな有罪だ!」という台詞だったり、それぞれ数時間ぶっ続けに聞きながらの作業。職場の雰囲気は和気あいあいだったので、みんなで怖い台詞を言い合ったり、一緒に歌ったりしながら、それはそれで楽しいものだったけれど。


ある時。
ある人が「オレは今、"Wurstanmaler ソーセージに化粧する人" だから。」と。

それを機に周囲を見てみると、そこら辺に変な職業の人がいる訳。普通のマネキンを切って ” Kotzenpuppenmacher 嘔と人形を作る人" とか、"Tomatenverganmmeler トマトを腐らせる人" とかね。こういう面白さは、他ではなかなかないでしょ?
稽古に邪魔にならないようにしていたから、役者の様子はわからないけれど、"ペスト患者" 役とかいるのかなぁ・・・


役者に関しての情報。
例えば、9人の役者はドイツ語英語の台詞を使い分けて演じる。

お客はドイツ語か英語かを最初に選んで分かれて行動するので、次のグループがどちらかはわからない。そこで、warabiたちがグリーンとレッドのランプを設置した。役者はこれを見て、グリーンのランプが点灯すればドイツ語、レッドが点灯すれば英語の台詞で演技をしていく。

Ausstattung 美術&衣装は、気合いが入っている。
照明だって、今の時代は照明器具もストロボもみんなLEDだから、オープンして数ヶ月後に色が飛んで安っぽく悲しい状態になるなんて言うことはない。器具が小さいのはもちろんだけど、明るくなったし、ディマーも良くなっていて、本当に素晴らしい。

当たり前なんだけれど、こういうアミューズメント系の専用の美術家、演出家も存在するのよね。
彼らの仕事ぶりもなかなか見応え有り!


Londonオープンでは、コミュニケーション不足によりテクニカルがうまく回らなくて、工期延期してやっとこさオープンしたらしいけれど、ドイツチームはとてもいい雰囲気。イギリス人アーチストもご機嫌な毎日。


ここは、お客で是非行ってみたいところ!!

様々なセンサを使用したエフェクトはとっても近代的。
きゃぁきゃぁいいながら、怖がれる(楽しめる?)こと請け合いです〜!
みなさんも是非、楽しく悲鳴をあげてみてください ♪





ムービングライトの説明をもう少ししないと、
普通の生活をしている方には きっと想像がつきにくいだろうということで。




ムービングライトはご存じの通り、固定スポットとは違って遠隔から操作して可動
するものの総称。

では、どのように動かす仕組みになっているのか?

目的、器具のクオリティーによって能力はさまざまだが、どれも一つの動作に対して一つのチャンネルを持っている。
操作卓を使って、それぞれチャンネルの 0ー100% (256信号の場合 0ー255)を送ることで、ポジションを指定することができる。


例えば、首を横に振る (パーン)、 縦に振る (チルド)、ズーム、ゴボ (模様)、その模様を回す(ローテート) などなど。 このパーンとチルドを組み合わせて、自由自在にグルグルと頭を振ることができると言う訳。


そして、調光もそのひとつ。


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このCDのようなミラー円盤を裏返すと 、、、

だいたい、こーんな感じ。

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写真だとうまく取れないので 仕方なく手描きの図説



、、、 このようなきれいなグレーグラデーションになっている。

仕掛けとは

"光源のさきに取り付けてあるこの円盤が回ることで、遮光の度合いを変えて調光している" が正解っっ !


>こんな解説で 多少は想像することができたでしょうか?
  kioさん!?



今日のタイトルは、、、

"丸"


一般的に、"丸い" といったって、太っている例えとか、円型球型を指すなど いろいろある。
また印象としては、角のあるものがシャープなど冷たいイメージなのに対して、"優しい"とか、"温かみのある"という感じかな。



それでは、これはなんだと思われるだろうか。



mond

dimmerung



丸は丸でも、訳の分からないものを持ってきてしまったかしら !?


ヒントは

照明の仕事に関するもの。


難しすぎるかな

Olafur Eliasson (コペンハーゲン出身アイスランド人・ベルリン在住)の ベルリン初個展を鑑賞しにいく!


Innen Stadt Außen
Martin-Gropius-Bau, Berlin
28 April - 9 August 2010



彼の作品とは、原美術館・東京で虹の作品を見た以来の出会い。
あのときは彼の持つ宇宙観に感動したので、今回も期待は高まる。

彼は水、土、風、光などの自然の素材(weather priject)を使ってその現象を掘り下げる作品を作ることで有名。

以下、作品歴参照。

regenbogen
水、光を使って虹を作る

kaleido
ステンレス、アクリルガラス、ミラーを使って カレイドスコープ


eis-auto
構築物に氷の化粧を施した アートカー・シリーズ


しかし、あまりに幅広い分野で活躍しているので、一度に彼の作品歴を紹介するのは無理。建築関係は飛ばして、今回の展覧会作品中心にご紹介。




まず。
街中を巨大なアクリル鏡を取り付けた車で回り、鏡が映し出す絵とその背景を切り取るという、目の錯覚が楽しい作品。

鏡に関する作品といえば。
隣の建物の窓を覗いてみるつもりが、隣の建物の部屋だと思っていたところにwarabiの姿が映し出されて、変な気分になった部屋もあったわ。



中盤は彼の建築的構造空間。

彼のアトリエの一部のような、様々な構造体の模型が部屋の中央に置かれた大きなテーブルに置かれ、また天井から吊られている。

ナトリウムランプとプロジェクターの光だけで見せているのだが、それがまるで近未来の都市図ジオラマのようで、何とも不思議な空間と化していた。

この試作模型から最終版に近いものまで欄列したこの場は、子供の部屋のようなごちゃごちゃ状態だか、ゆっくり見て回るうちに彼の頭脳の計り知れない部分も垣間見えて、そう、美術展の醍醐味を味わえる。

この構築物の発展版が、オペラハウスのシャンデリアだったり、野外に展開するスパイラル・シリーズになったりするのだ。

さらに写真が見た方は → stylemag.net


水の飛び散る瞬間をストロボライトを使ってとらえた作品も見応えあり。
水の湿度と匂いを感じながら、しばし見入るwarabi。


そして・・・
完全にやられてしまった

霧とネオン管を使った作品。

2重扉の向こうは1m先が見えないほど濃い霧が充満している。しかも、しっかりオレンジ色。
ちょっと歩くのが怖いほど、見通しが悪い。そして、どちらに向かったらいいのかわからない。

時間をかけて先に歩くと、朝もやのような緑色になっていく。色に誘われてそちらに歩いていってるのね、後で考えると。

緑色がさらに深いブルーになっていく境界線で、遊んでみる。



nebel
フォトショップのカラーリングで作った訳ではない
人工の霧にネオン管で色付け


森の中の霧も怖いし、車で走行中に突然霧が深くなるのも怖い。
でも、色に囲まれると別の怖さが足されて、変に怖くなるという発見が。

Mくんは、色の境目で右左にと顔を向けると、目の前に小さな色の点が見えると言って楽しんでいる。
warabiには、点なんて見えないけど。。。

きっと、焦点を合わせるのと合わせないのとで、視覚的な症状も変わってくるのかも。



nebel02
出口はまた赤い光に戻っていく

長い間、霧の中をさまよったのではないかと思われる頃、出口に到着。

出口を出てからもしばらく、この興奮は冷めず。
霧(色)の中をさまよっていた余韻は消えなかったのである。


天窓の下を巨大鏡で覆った空間も圧巻。
太陽光 endless、骨組みもendless。

目の錯覚
開放感
アーチストの熱意
そして、執念・・・

いろいろなものを感じながらアートに触れ、混ざり合う。

とにも、各にも、
非常に充実感あふれる展覧会であった。


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