カテゴリ: 日本風 _ Japanisch


帰国時に作った動物たちが、焼き上がって来た。


それは、「萩焼」の動物たち。
そう。渋さで勝負の、あの、「一楽二萩三唐津」の萩焼。


そんな萩焼をwarabiが手がけると、こんな風になってしまった・・・


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こちらは成形後のもの。

ええと、、、侘び寂びはいったいどの辺に・・・?


そんな疑問も、”焼き上げる”と、それなりになかなかよく見えるものなのである。ふふふ。
それが、焼き物という魔法なのだ!!



それでは、送られて来た作品たちをご紹介。


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焼き上がったwarabi's 萩焼ワンちゃん。


katze


warabi's萩焼猫ちゃん。


schwein

warabi's 萩焼ブタくん。



baer


そして、最後は
warabi's 萩焼クマくん。


いいカメラに変えたので、写真もなかなかの雰囲気でしょ?
ihihihiさん、ありがとうございました〜♡




大分県にある、杵築武家屋敷を訪ねた時のことである。



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大原邸は、ゆったり弧を描いた茅葺き屋根が特徴の、200年以上前の日本建築である。


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その台所にて。

煙の燻しで茅葺き屋根の虫食いを予防しているという、ご老人に出会う。
30年に1度ふき替える茅を守るために、毎日この作業は欠かせないという。



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そんな裏技は、茅葺きがあるドイツでも知られていないと、Mくん。私にも無論初耳な話。
そういえば、茅葺き屋根を持っているTさんも、「運が悪いと虫がついて、ふき替えたばかりの屋根がだめになる」と、いっていたっけ。まぁ、ドイツよりも夏は温かい日本では、虫の繁殖はもっと深刻であろうけど。


お部屋を見て回っていると、日用品が置いてある居間で、ご老人が「これ、見たことあります?」と、声をかけて来た。



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みなさん、
この道具、なんだかわかります?


時代劇中に、小指をだして「女か?」といったりするシーンを見たことがあるだろうか?
人差し指をこの道具のような形に曲げて示せば?、、、、

そう!
「泥棒」のことを指すでしょう?

これは、昔の「鍵」なのだ!

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この戸は、閉めると開かなくなる、年代物 ”自動ロック引き戸”

それだけで、「わー、すご〜い」とwarabiたちが騒いでいると、彼はさっとこの鍵を細い穴に通して・・・

くるっと回して、引き戸を開けてみせてくれた。

「やってみますか?」

同行していた友人 iさんが、鍵開けに挑戦中、warabiは裏に回ってその様子を観察することに。




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引き戸が閉まると、垂直に仕掛けてあるかんぬきがレールにある穴にストンと落ちる。これで、まず戸に鍵がかかるのね。ここで、戸を引いてもびくとも動かないのは、大工さんの仕事がいいから!


注意深く穴から鍵を入れて(穴が小さいから 当然鍵自体を回しながら入れる!)
、手に持っている鍵を左に回し、かんぬきを上に持ち上げるようにしながら、引き戸を開けるという訳!



鍵自体が長い棒なので、かんぬきに引っかけるポイントを見つける棒の引き具合など、やってみると扱い方がなかなか難しい。
昔ながらの日本家屋に、こんな自動ロック機能があったなんて感激だなぁ。


しかし、この鍵を持ち歩くとなるとかなり大変だろうし、屋内に隠しておくって感じでしようしていたんだろうか。



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入場料金は200円。
でも、200円以上の体験をすることが出来た、大原邸なのであった。



遅まきながら、

新年おめでとうございます!


ここのところ、すっかりご無沙汰となっていたブログの更新。
新年明けてもう10日も断ってしまったけれど、実は、寝正月でダラダラしていた訳でも、体調を壊してウンウンいっていた訳でもないのだ。

warabiは、Mくんに日本の正月がどんなものなのかを、体験させていた(!)のである(偉そうだね)


大晦日。
大晦日と言えば、”年越し蕎麦”よね!

それでは、「手打ち蕎麦」体験を〜♪

お友達の手打ち蕎麦教室で、Mくんの蕎麦打ち初挑戦。蕎麦打ちは、蕎麦の香りを嗅ぎながら・・・なんていうリラックス効果もある反面、力と根気がいる作業なので、おいしいそばを作るには力のある男性の方が断然有利だと思うな。



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案外器用!


気合いを入れてこねた後は、1.5mmの厚さに伸ばして、4つ折りに。
麺包丁でリズムよく、サクサクと切っていく。
この作業も簡単なようで、初心者にはなかなか大変。同じ太さに切るために集中力がいるし、練りが足らないと、ここで長い麺にはならないのである。


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うーん なかなかの腕前だ


出来上がりの生麺は、こんな感じ。
折った部分も繋がっていて、ちゃんとお蕎麦になっている。すごいよ、Mくん。初挑戦でこの出来は、筋がいいんじゃない?


「先生は的確にコツを伝授してくれたので、わかりやすかった」と、感想を述べたMくん。

warabiが挑戦した時は、もっと太くて短い麺になったけれど、でもお味は最高だったなー。「太い方が、お蕎麦の味がわかるよねー」なんて言いながら、試食したっけ。



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ちゅるちゅるな茹で上がり


一口ずつの試食用に 茹でたざる蕎麦は、格別のお味でした〜♡
mっちゃん、ありがとう!!


そして、こちらは持ち帰って iさんが作ってくれた、鴨肉入りの年越し蕎麦



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お出汁もおいしかったの
ごちそうさまでした〜♡




お蕎麦と並んで年越しに欠かせないのが、除夜の鐘。

お次は、Mくんのたっての希望で、「除夜の鐘を自分で鳴らす」体験!!



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後ろにピントが合ってるけど・・・


まずは、鐘の前で記念撮影


到着したのは23時半頃。もう鐘付きは始まっていた。
番号札をもらって順番を待つのだが、warabiの手にした番号は、なんと「100」番。とっても、キリがよくて縁起もよさそう



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Mくんは、97番目の鐘担当に。

タイムを計っている方のGOをもらって、神妙に、ゴ〜〜〜ン

静かに年の終わりを感じるっていい。ドイツでは中国と同じ爆竹やロケット花火で大きな音を出して騒ぐので、1年を振り返ってしみじみするなんて気持ちにはなれないもの。Mくんも鐘の余韻を感じながら、2012年を振り返っているかしら・・・


丁度108つ目で新年を迎えると、住職さんがやってきて挨拶をし、新年最初の鐘(109つ目)を打ち、参拝客に渡していった。
(108つで止まるものかと思っていたけれど、希望者がいる限り新年も打ち続けるものなのね)



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白玉が梅の花


新年最初の食べ物は、そのお寺が振る舞ってくれた おぜんざい。
寒かったのと小腹が空いていたので、じわ〜っと身にしみて(胃にもね)とってもおいしかった!
これで、 厄よけになったかしら?


折角だからということで、2年参り というものをしてみる。

"2年参り" と言う言葉はあとから知ったのだが、大晦日に参拝して、そのまま初詣をすることらしい。今回はお寺と神社という、なんとも日本人らしい ”仏教と神道のごちゃ混ぜ行事" をした訳だけれど、それでも2年参りになるのかなぁ。



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神頼み中


神主さんに、二礼二拍一礼を指導していただいている warabiたち。

ありがとうございました。


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お宝お宝


左は、除夜の鐘付きラッキーナンバー100のお札。

右は、お祓い済みの神社境内の銀杏。


どちらもご利益がありそう。年始早々幸先よし!
これらをお守りに、2013年も頑張るぞっ

今年もどうぞ、warabi's filztiereをよろしくお願いします〜 ♪



「しろくまカフェ」に、べた惚れ中。


動物たちの表情が上手に描写されていて、動物好きにはたまらない♡

しろくまマスターの駄洒落も可笑しいし、ほわんとしたキャラのパンダくんに、突っ込み役の皇帝ペンギンさん、ほか。
ゆるい笑いのある話がほとんどだけれど、たまにはマニアックな動物話もあり、頷けることもしばしば。


warabiのように、心をぎゅっと掴まれた方もきっと多いのだろうと思っていたら、なんと高田馬場に公認しろくまカフェが登場するそう。
人気に乗じて別商売始めるというのは、とっても日本的。ドイツじゃあり得ないなぁ。(Currywurst カレーソーセージ博物館くらいかな?


まさか、しろくまさんはいないよねぇ。誰がマスターやるんだろう?
ちょっと覗きに行ってみたい。。。


・・・どうでもいい話題でした・・・

日本食と言えば、寿司だけだと思っているドイツ人へ、題して「驚きの日本食プレゼンテーション」


ここメクレンブルクの田舎には、アジアショップやアジアインビスはあっても、日本食専門店はない(といっていいと思う)

今ではスーパーで寿司を買うことが出来るし、冷凍物ものも出回っているので寿司は珍しくはないけれど、寿司以外の日本食はと聞けば、返ってくる答えは「Misosuppe みそ汁」「うどん」くらい。
こちらでも最近"うどん"という単語はよく聞くけれど、日本食だとは知らない人も多いかも。


そんな状況を改善したい!という、warabiのごくごく個人的な願いから生まれた、”ご近所さん普段ありがとう”の夕べは、自然と日本食をご馳走するという具合になったのである。






ウェルカムドリンクは、紫蘇の葉の砂糖漬けに発砲水を注いだスペシャルドリンク

この砂糖漬けは、滋賀のお友達が漬け込んでくれたもの。
紫蘇の葉はこちらでは馴染みのないものなので、香りも味も特別だと大好評をいただいた。(←rei*chiさん、ありがとう!)


昨日Mくんに発注した板は、こんな風にアレンジ。



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小料理屋風に!


みんなが来る前にと急いで取ったテーブル写真。
前菜を席分並べたもの。



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お品書きはジョークも兼ねて!

まずは、お箸の使い方の練習。

始めての人もいたけれど、みんな楽しみながら冗談飛ばしながらお箸使いを堪能してくれた。

一通り、素材や料理の説明をして、味わってもらう。目で見て、舌で楽しむのよ〜。


=お品書き=前菜=

・レンコンの胡麻ドレッシング和え
・オクラのユッケ
・カボチャの大学芋風
・しめじとオイスター茸のバター醤油炒め
・枝豆

・ほうじ茶
・酒



そう。
ここで希望者に、Mくんがお酒 Sake の熱燗をお酌。やっぱり、お酒がないと、ね。

前菜が済んだら、餃子とエビチリ(中華風だけどさ!)を箸休め(休みになってないよー!)にお出しする。Mくん手作り焼き餃子派もエビチリ派も、大好評!


そして、
メインは親子丼
蕎麦猪口サイズのお蕎麦もお付けして!


温かいままサービスするつもりで、タイミングを見計らってその場で料理していったのだけれど、さすがに11人分だと火の通りもゆっくりで、時間がかかってしまった。下ごしらえだけの準備だと、間に合わないなーと反省。



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テーブルセンターが帯だとは誰も気づかなかった!


合間に、義母は「この木の箱が、伝統的な酒を飲む器なのよ!」と説明を始める。
面白いから テーブルのデコレーションにしようと、そのためにわざわざ飾っておいたのだった。

もちろん、みんな食らいついていた!

ええ、うそでしょ?
こんなんで、酒を飲んでたの?



「みなさんが手にしている瀬戸の杯 (猪口)も、お酒を飲む器ですけどね。昔は、一升瓶からこちらに直接注いで飲んでいたらしいですよ。今でも居酒屋によっては、コップをこの器にいれていっぱいに酒を注ぐんですよ〜(升酒)。」

と、warabi。


こんな小話も、食事の席を盛り立てる素敵な脇役。


2013年もまた是非!というお声もいただいて、ひとまず大成功を実感したwarabiたち。みなさん、完食してくださってありがとう。

愉快な隣人たちと、秋深まる中の楽しい夕べなのであった。

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